一日、一個の卵がお菓子への欲求を遠ざける:キューピーによる研究

朝食時に卵を一個食べることで、試験参加者は菓子を減らし、より健康的な食事を摂るようになった。

これは、お茶の水女子大、東洋大学、キューピー株式会社の研究者による2つの重要な発見であった。

行われた介入試験は、毎日一個の卵の消費が、日本の女子大学生の血液抗酸化状態および一日の栄養摂取量に影響を与えるかどうかを判断するものであった。

14名の被験者を4週間の研究のために募集し、一個のゆで卵、マーガリンまたはジャムを塗ったトースト 一枚、野菜サラダ、低糖ヨーグルト、フルーツジュース、紅茶を含む朝食を提供した。 ゆで卵はキューピー株式会社から入手した。

朝食に提供されたフルーツジュースと卵により、果物と卵の消費頻度が有意に増加したことが観察された。対照的に、介入試験中の被験者の菓子消費は、ベースライン時よりも有意に低かった。被験者はまた、健康的な食事のための日本の食事ガイドラインをより遵守するようになった。

空腹時血液サンプルの分析では、血清酸化ストレスマーカーであるマロンジアルデヒド修飾LDL(MDA-LDL)のレベルおよびLDLの酸化感受性が、介入以降 かなり低下しており、さらに、被験者の血清葉酸レベルは、研究後に有意な増加を示したことが判明した。

エッグセレント(Eggcellent)な健康

研究者らは、朝食時の定期的な卵の摂取は、日々の栄養状態や食事習慣の改善につながるだけではなく、「若い女性の抗酸化状態の特定の指標の改善」に役立つと述べたが、研究のオープンデザインとサンプルサイズの小ささが結果の解釈を制限している可能性があると付け加えた。それでもやはり、「研究の強みは、食事記録を詳細に調査し、食事介入と血液抗酸化パラメーターとの関連性を特定したことだ」としている。

「朝食時に卵を一個食べると、タンパク質の供給と栄養バランスの維持に役立ち、卵を含む健康的な朝食を4週間摂ることは、健康な若い女性の食事習慣および2つの血清酸化ストレスマーカーである血清MDA-LDLレベルおよびLDLの酸化感受性にポジティブな影響を与えることが観察された。」

「若い女性の健康に関する卵摂食の効果を正確に評価するにはより多くの被験者を対象としたランダマイズト クロスオーバー デザインによる更なる研究が必要である」と結んだ

 

出典: Asia Pacific Journal of Clinical Nutrition

https://doi.org/10.6133/apjcn.042017.17

"Regular egg consumption at breakfast by Japanese woman university students improves daily nutrient intakes: open-labeled observations"

(日本の女子大生による朝食時の定期的な卵摂食は日々の栄養摂取を改善する:オープンラベル観察)

著者: Chie Taguchi等