このアイデアを生み出した企業は、鮮魚、塩漬け、冷凍魚介類の卸売業の海商グループ。
興味深いのは、刺身はまた、豊富なたんぱく質、ビタミンB6およびB12を含むため、”サプリメント” として販売されている。
海商グループ(東京)の海外事業担当者 Masahiko Yamamoto氏がNutraIngredients-Asia.
に語ったところによると、製品開発の目的は刺身のメリットを強調して健康を意識した若者を引き付けることであった。
「若者は健康的な生活をしたいという傾向があり、サプリメントは日本の若者に人気があります。 我々は製品を買いたくなるようこれを目玉にしました」と同氏は語った。
「この製品には人工的な栄養素を加えていません。 刺身はもともとビタミンB6とB12を含む栄養素が豊富なのです。」
「各タイプの魚にはたくさんの栄養があることを示したかったので、ビタミンの含有をパッケージに強調しています。」
さらに刺身をパウチに入れることで、より簡便な食体験の提供に役立つだろうと語った。
「家で魚を調理するのは面倒です。だから通常、魚を食べたり料理したりしない人々のために、新しい市場と新しい製品を作り出さなければなりません。消費者は食べる前に冷凍された刺身 ”サプリメント” を解凍するだけで済みます」と語った。
日本の若者は刺身を殆ど食べない?
他の年齢層と比較して、若者は魚介類の消費量が少ないというのがYamamoto氏の見解だ。
これは若い世代がパスタやハンバーガーのような西洋風の現代的な料理を好んでいるからかもしれないと説明した。
このように、同社は刺身をパウチに入れることで、現代風な食品にしたいと考えている。
「弊社のスタッフは比較的若いです。 彼らの半分以上は20代で、若い消費者が必要とするものを非常によく知っています」と付け加えた。
市場の反応
刺身 ”サプリメント” は先月末に発売されて以来、注目を集めている。同社のオンラインストアを通じて、1セット1020円で販売されており、発売の最初の週に100セットを販売している。
1セットにはマグロ、甘海老、サーモンの刺身パウチが入っている。
「数字は少しずつ増えています。 テレビやラジオなど一部のメディアが、初の生刺身サプリメントと弊社製品を紹介してくれました」とYamamoto氏は語った。
幅広い種類の魚介類を扱う卸売業者故に、今後は、ウナギ、イカ、タコなどの刺身種を増やす予定でいる。