中国の「ビフィーナ」:プロバイオティクス スペシャリスト 森下仁丹がベストセラーブランドで市場に参入

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森下仁丹は、中国企業のSinopharm Xingsha (国控星鮫) 製薬との提携を通じて、同社のベストセラー プロバイオティクスブランド 「ビフィーナ」 を中国市場に参入させている。

富士経済によると、「ビフィーナ」は過去23年間、日本で最も売れているプロバイオティクスブランドである。

広州で開催されたNatural Health and Nutrition Expoで、両社は戦略的協力協定を締結した。

この契約に基づき、Sinopharmはオンラインとオフラインの両方のチャネルで製品を販売することになる。

​国際事業部門のマネージャーであるYuji Sakuta氏はNutraIngredients-Asia誌に、同社は以前中国でOEM事業を行っていたが、「ビフィーナ」 は中国国内に導入した最初の自社製品だと語った。

「ビフィーナ」には、プレバイオティクスとプロバイオティクスであるアシドフィルス菌、ガセリ菌、そして健康な乳幼児から分離されたビフィドバクテリウム・ロンガムBB536の混合物が含有されている。プロバイオティクスBB536は、森永乳業が製造・販売している

研究によると、この株は腸内微生物叢を調節し、その結果、胃腸の健康を改善し、アレルギー性疾患を軽減することができることが示されている。

「ビフィーナ」は真珠型の剤型で、顆粒と微粉末の混合物が入ったスティック包装となっており、日本では機能性表示食品(FFC)として販売されている。

​同社は50億、100億から250億までのさまざまな生菌数での製品を提供している。

FFCとしての届出表示は、菌株が腸内フローラと腸の動きを改善することが示されているので、お腹の調子を整えるとなっている。

Sakuta氏によると、プロバイオティクスは主要なeコマースチャネルであるTmallやJD.comとは別に、中国のマタニティ用品店でも販売される予定だという。

オフラインチャネルの面では、徐々に各省に導入していく予定で、現在はすでに上海で販売されている。

「中国市場は目覚ましい成長を見せており、より多くの消費者が健康食品の使用について関心を高めている。」

調印式の席上で、森下 雄司CEOは「両社が協力していくことで、ビフィーナを人気商品にし、日本で見られる驚異的な成果に匹敵する業績を産み出すことができると信じています」と語った。

中国では「ビフィーナ」以外の健康補助食品の販売も視野に入れていると、Sakuta氏は付け加えた。

三層構造保護技術

「ビフィーナ」の大きな特徴は、森下仁丹独自の「シームレスカプセル」という技術で生菌をカプセル化、胃酸で破壊されないようにしていることである。

継ぎ目のないカプセルは3層構造になっている。一番内側の層にはプロバイオティクスパウダーが入り、続いて、胃酸でカプセルが崩壊するのを防ぐために二重の腸溶性コーティングが施されている。

​この設計はまた、生きている菌の持続的な放出を促進すると言われ、90%の生物学的利用率を有する。

Tmallでは、30袋入りのビフィーナ(CFU 100bn)が1箱1,057元(約154米ドル)で販売されている。

「プロバイオティクスを直接腸に届けることができる技術のため、価格は中国の他の製品と比べてかなり高価となっています」とSakuta氏は述べている。

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