100mlの飲料とタブレットは、「ソフィーナiP」ブランドで3月6日に発売される。
消費者庁に機能性表示食品(FFC)として届出されている製品は、有効成分クロロゲン酸 - コーヒーに含まれるフィトケミカルを介して血流と肌の水分を改善すると言われている。
この飲料は肌の水分を改善するため、2015年に初めて発売された。
しかし、「肌の水分量を高める」という訴求ができるようになった2019年までは、FFCではなかった。
今回は二重機能FFCとして新発売され、「気温や室温が低い時など、寒さで低下した末梢血流を改善する」という訴求も加わった。
二重の機能性を謳うだけでなく、持ち運びに便利なタブレットタイプを追加した。
「日本では、手や足、指先など体の一部に特に冷えを感じる症状を冷えと呼び、女性に多い悩みの一つとして知られています。」
「冷えはもともと更年期障害の症状の一つとして知られていましたが、最近では若い人を含めたあらゆる年齢層の女性の半数以上が、 冷えを経験していることが報告されています」と花王株式会社のR&Dスキンケア製品リサーチのグループマネージャーAkane SumaさんはNutraIngredients-Asia誌に語ってくれた。
通常は、冷えにはショウガ、トウガラシ、柑橘類由来のポリフェノールであるグルコシルヘスペリジン、フラボノイドであるルチンなどの生薬や食品を摂取して対処する。
製品に使用されているクロロゲン酸は、カフェインを除去する特許取得済みの方法で抽出されている。
クロロゲン酸の他には、コラーゲンやビタミンB6が配合されている。
飲料はフルーツブレンド味、タブレットはシトラスハーブ味となっている。
飲料はネット販売、小売店、ドラッグストア、百貨店での販売を予定しているが、タブレットはネット販売のみとなる。
予備試験
花王が行った予備試験では、クロロゲン酸を補給することで、低温ストレステスト後の皮膚温度や皮膚血流が上昇することが示されている。
健康な20歳から35歳までの日本人女性計21名が、2017年11月から12月にかけて実施されたプラセボ対照ランダム化二重盲検クロスオーバー群間比較試験に参加した。
知見は日本生気象学会雑誌に掲載された。
試験機関中、介入群は270mgのクロロゲン酸を摂取、対照群はプラセボを摂取した。
50分後、手を15℃の冷水に1分間浸した後、冷水から手を取り出し30分間、2.5分間隔で皮膚血流と皮膚温度を測定した。
1週間後、被験者はストレステストの50分前にクロロゲン酸サプリメントまたはプラセボを摂取し、同様のテストを受けた。
10分目以降は、介入群の皮膚温度がプラセボ群よりも一貫して高くなっていることが解った。
「低温ストレス試験後の皮膚温度と皮膚血流の回復の有意な改善が、プラセボと比較して介入群で観察された。」
「これらの知見から、クロロゲン酸の摂取は、低温ストレス試験後の皮膚温度と皮膚血流を改善することが示唆された」と研究者らは述べている。