機能性食品を後押し:キリンの免疫機能性食品の売上高は、プロテインバーやドリンクなどの新製品の発売により2倍に

2.png

キリンによると、独自開発した機能性関与成分「ラクトコッカス ラクティス プラズマ株 (プラズマ乳酸菌)」や、それを含む機能性食品の販売は、プロテインバーやパウダーへの利用計画が具体化したことで倍増した。

協調する森永製菓は、同成分を使用したプロテインブラウニーバーと大豆プロテインパウダー飲料を発売している。

これにより、「プラズマ乳酸菌」を使用した最終製品は15品目となる。

キリンは、1月から10月までの間に、同成分に関連する事業の累積売上高が前年同期に比べて倍増したと発表した。

本成分は、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を刺激することで、免疫システムの維持をサポートすると言われている。

また、「NutraIngredients-Asia Awards 2021」で、L. lactis strain Plasmaを配合した機能性製品群「iMUSE」がImmune Support Product of the Yearを受賞した。

積極的な通販広告や、同成分を配合した機能性表示食品の新しいテレビCMなどにより、9月には初回購入者が大幅に増加したという。

同社によると、「10月は、ブランド認知度向上のための継続的な広告展開により、リピート購入率が大幅に伸びました。2021年1月から10月までのiMuseサプリの総販売額は、前年の約2.1倍と好調でした」との事。

プロテイン製品に追加

森永製菓が最近発売した製品では、プラズマ乳酸菌が初めてプロテイン製品に配合されている。

「inバー プロテイン ブラウニー」と「おいしい大豆プロテイン プラズマ乳酸菌入り」の2つの製品は、日本ではすでに機能性表示食品(FFC)として届出されている。

どちらも、健康な人の免疫機能の維持に役立つことを謳っている。

inバー プロテインブラウニーには、30代から60代の消費者をターゲットに、1,000億個のプラズマ乳酸菌と10gのタンパク質が配合されている。

大豆プロテイン パウダー飲料は、50代~70代のシニア層をターゲットに、鉄分、カルシウム、ビタミンD、大豆たんぱく質10gが配合されている。また、20gあたり1,000億個のプラズマ乳酸菌が含まれている。

キリンは、「プロテイン製品は消費者から注目されており、これらの製品を発売することで、新たな顧客層の開拓を目指したい」と述べている。

森永製菓は既に、プラズマ乳酸菌を使用した3つの製品(チョコレート、ココアの粉末飲料、リンゴ風味ののど飴)を発売している。

高齢者に人気のお茶 

10月12日に発売された「キリン 午後の紅茶 ミルクティープラス」と「キリン 生茶ライフプラス 免疫アシスト」の2製品。キリンは、新たに投入したプラズマ乳酸菌を添加した機能性表示食品2製品が、50代、60代の消費者にヒットしていると付け加えた。

前者は特に50代、60代の女性に人気があり、後者は男性の購入が多いが、女性にも人気が出てきている。

「両製品とも、発売から6週間で販売本数が2,000万台を突破しました。

また、キリン 生茶やiMUSEの消費者層とは異なり、50~60代の女性が全体の約5割を占めています」と、同社の消費者調査結果を紹介している。

マーケティングの一環として、プラズマ乳酸菌を配合した製品を薬局やスーパーに陳列するための専用什器がデザインされている。