中国のビューティーフロムウィズイン:資生堂、摂取型美容市場の拡大に合わせてカテゴリーを強化

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資生堂は、中国の摂取型美容市場がCOVID-19以降、より好調になっているとみている。この日本の大手美容・スキンケア企業は、新たに 「ビューティーフロムウィズイン」 ブランドを立ち上げることで、この取り組みをさらに強化する計画だ。

同社によると、中国の摂取型美容市場は2桁の成長を続けており、COVID-19以降、その成長度は「ますます強くなっている」と語る。

また、ブランド体験が「究極の重要な差別化要因」となる一方で、製品の有効性、安全性、品質も同様に重要であると、資生堂の中国事業革新・投資代表事務所のSVPであるCarol Zhouさんは述べている。

来年3月には、新ブランド「INRYU(インリュウ)」の製品をEコマースで中国に販売する。

このブランド「INRYU(インリュウ)」は、来年1月に先ず日本に導入され、「SHISEIDO THE STORE」を通じて販売される。

この新ブランドには、エイジングケア、肌の輝き、肌の潤いを強化する3つのビューティーフロムウィズイン製品がある。

中国のイノベーション-INRYU

INRYUは、2019年に上海に設立された資生堂の中国事業創新投資室が開発した、錠剤の商品。

このシリーズは、先日開催された第4回中国国際輸入博覧会(CIIE)でも展示された。

その一つである「レーザーリファイン」は、米由来の乳酸菌とセラミドにより、肌のバリアを強化し、肌の保湿を実現すると同時に、肌の水分と油分のバランスを整える。

一方、アドバンスドラディアンは、シミやくすみを減少させ、抗糖化作用により肌の輝きを高める。

ナイトリチュアル+は、睡眠の質を高めることでコラーゲンの生成をサポートするスリープタイムトリートメント。また、肌のエラスチンペプチドを補うことで、肌の弾力性を高める。

中国事業創新投資室は、製品イノベーションとニュービジネスの開発拠点として機能、消費者インサイトリサーチにも力を入れている。

「事業創新投資室は、さまざまな地域でのビジネスチャンスを探ることで、中国に於ける可能性を最大限に引き出すために設立されました」とZhouさんは語る。

インジェスティブルビューティ(摂取型美容)で勝負

資生堂は、2020年度の報告書の中で、「インジェスティブルビューティ」を成功のための戦略の一つとしている。

同社は 「WIN 2023」 の重点戦略の一環として、インナービューティカテゴリーの開発、スキンビューティブランドを中心としたポートフォリオの構築、外部とのコラボレーションによるイノベーションの加速により、スキンビューティーに注力すると述べている。

インリュウ以外のビューティーフロムウィズイン製品は、25年前に発売された「The Collagen」がある。

このブランドから、今回発売されたのは、コケモモとアムラの組み合わせをはじめとする特許成分を配合したゼリーパウチ。

 

さらに、美容効果で特許を取得したイチゴ種子エキス、低分子コラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンC、温州ミカンエキスなどが配合されている。