ジャパン フォーカス: 明治のデュオファンクションFFC、花王のポートフォリオ改訂、母子栄養のビジネスチャンス、成長を牽引する大塚ホールディングスのポカリスエット

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©Getty Images (Getty Images/iStockphoto)

このラウンドアップでは、明治の新しいクロセチン含有FFC、花王のヘルシアのキリンへの譲渡、Bayerの日本における母子栄養のチャンスに関する洞察、親会社である大塚ホールディングスの重要な成長ドライバーとしてのポカリスエットなどを取り上げています。

クロセチン創生:明治が目と睡眠をサポートする機能性乳飲料を発売

明治は、目の調節機能をサポートし、睡眠の質を向上させるという機能性表示食品(FFC)の新商品を発売する。

「明治 目と睡眠Wサポート」と名付けられたこの乳飲料には、クチナシの果実やサフラン由来のカロテノイドである機能性成分クロセチンが7.5mg含まれている。分子量が小さいため、体内に吸収されやすい。

明治は今回の発売により、日本の消費者、特に若年層から中高年層が抱える現在の悩みに応えていく。

Growth Asia Summit 2024NestleHaleonがラインナップに加わる

Growth Asia Summit 2024は、シンガポールの象徴的なマリーナ・ベイ・サンズで7月16日から18日まで開催され、食品、飲料、栄養分野の最新情報を満載したアジェンダが予定されています。

デレゲーとセールスを開始しました。 Nestle、Haleon、Amway、PepsiCo、Swisse、Mondelez、その他多数の企業から独占的な市場洞察を聞くチャンスをお見逃しなく!

ポートフォリオ見直し: 花王は機能性飲料ブランドをキリンに移管し、「コア事業」に集中

花王株式会社は、機能性茶カテキン飲料ブランド「ヘルシア」をキリンビバレッジ株式会社に譲渡し、2027年度の目標達成に向けて他の事業分野に経営資源を集中する。

ヘルシアは2003年にデビューし、日本では特定保健用食品(特保)の認可を受けており、特に体脂肪の減少に効果がある。

「ヘルシア緑茶」、「ヘルシア緑茶 うまみ贅沢仕立て」、「ヘルシアウォーター」(スポーツ飲料)、「ヘルシアmyリズム スパークリング」(炭酸飲料)、「ヘルシア 茶カテキンの力 緑茶風味 30本」(粉末飲料)の5製品を8月1日までに譲渡する。

日本の高齢化を超えて:Bayerが語る母子栄養の市場機会が多い理由 - WATCH

日本は高齢化社会中で人口が減少しているが、近年、妊娠前ケアが増加し、体外受精 (IVF) で生まれた乳児の数が過去最高を記録しているため、 Bayer Consumer Health などの企業はこれらの分野で成長の機会を得ている。

公益社団法人日本産科婦人科学会 が昨年発表したデータによると、日本では2021年に体外受精で生まれた乳児が過去最高の69,797人で、これは2020年より15% 多かった。

不妊治療の増加に伴い、妊娠前ケアへの関心が高まっている、とBayer Consumer Health ElevitグローバルヘッドであるSinan YukselはNutraIngredients-Asia誌に語っている。

電解質飲料が後押し:大塚ホールディングス、中国の需要がポカリスエットを新たな高みへ導くと語る

パンデミック後の中国を中心に、ポカリスエットの需要が好調だ。

親会社の大塚ホールディングスが2月14日に発表した2023年度決算によると、総売上高は16.1%増の2兆180億円。

事業利益は78.7%増の3,126億円、利益率は10.1%から15.5%に上昇した。

ポカリスエットは、機能性飲料、機能性食品、栄養補助食品に分かれる同社のニュートラ シューティカルズ事業の力強い成長を牽引する重要な要因として挙げられた。