ジャパン フォーカス：記憶力向上のためのオレアミド、高齢者向け食品補助、タウリン　　摂取、日本の海外進出、機能性食品レビュー

オレアミドの長期摂取による日本人高齢者の記憶力と認知機能改善の可能性​-​明治の資金提供による​RCT​​

カマンベールチーズの発酵過程で生成されるオレアミドを継続的に摂取することで、日本人高齢者の認知機能を維持または改善できる可能性があることが、新たな研究で示唆された。

カマンベールチーズは、白カビであるペニシリウム・カマンベルティ（P. camemberti​）を用いて発酵させた乳製品で、認知機能を高めることがin vivoで示されている。

研究者らによれば、オレイン酸アミドの認知機能およびヒトの睡眠に対する効果を報告　した最初の臨床試験であるという。

研究者らは、MCWとオレアミドのワーキングメモリーや短期記憶、睡眠機能に対する有効性について、より多くのエビデンスを提供するためのさらなる研究が、将来の応用のために必要であると強調している。

日本の「食糧難民」：政府調査により高齢者向け食品アクセス支援改善の必要性が明らかに​​

調査結果は、日本の自治体の90%近くは、高齢化社会への移行の中で、高齢消費者のための食品へのアクセスを改善する必要があることを示している。

買い物に困っている消費者は、「買い物難民」「買い物ニーズが限られた人々」「買い物困難者」などと呼ばれ、その数は増加の一途をたどっており、「食品アクセス問題」は日本の　　社会問題となっている。

食事からのタウリン摂取が高齢者の膝伸展筋力維持に寄与する可能性​-​大正製薬の助成研究​​

中高年の日本人において、食事からのタウリン摂取が、8年間にわたる膝伸展筋力の維持と有意かつ正の相関があることが明らかになった。

タウリンは、抗酸化活性や浸透圧の調節など、多様な生物学的機能に有益であることが研究で示されている。また、無酸素運動のパフォーマンス、持久力、筋力を向上させることも報告されている。

組織内タウリンの枯渇は筋肉の老化を促進するというさらなる証拠もある。重要なことは、タウリンの枯渇は心臓を線維化しやすくし、加齢とともに心筋線維症につながる。

必見：​M&A​で海外進出を狙う日本企業​ - ​ロート製薬と​Eu Yan Sang​のケース​​

ロート製薬と三井物産によるEu Yan Sang社の買収に見られるように、日本企業はM&Aによる海外進出を積極的に模索している。

4月4日、ロート製薬と三井物産は、シンガポールに本社を置く漢方薬会社、Eu Yan Sangの株式86％を取得する意向を発表し、健康・栄養分野に於いてここ数ヶ月で最も注目を集めたM&Aのひとつとなった。

さまざまなセクターで、日本企業はM&A取引が減少傾向にある世界的なトレンドに逆らっている。

日本の機能性食品レビュー：​FFC​製品​18​品目​110​件以上の健康被害が報告される​​

日本の消費者庁（CAA）は、機能性表示食品（FFC）18品目に関する110件以上の健康被害が、ここ数週間でFFC事業者から申告されたと発表した。

小林製薬の紅麹FFCの摂取に関連した最近の死亡事例が、FFC事業者への調査を促した。